回数券の価格設定で絶対にやってはいけないこと

「単発 8,000円、5回券なら1回あたり6,000円!お得です!」

こんな回数券の価格設定、よく見かけますよね。

一見お得に見えるし、お客様も喜びそう。でも、実はこれ、個人サロンにとっては致命的な間違いなんです。

この記事では、多くのサロンがやってしまう「回数券の価格設定ミス」と、正しい設定方法をお伝えします。

目次

まず知ってほしい:個人サロンは回数券前提で考えるべき

回数券って、「あったらいいな」くらいに思っていませんか?

違います。個人サロンの経営を安定させるには、回数券が必須です。

なぜ回数券が重要なのか

理由1:先に売上が立つ

3万円の回数券を10人に販売すれば、その時点で30万円の売上確定。翌月以降の予約も埋まるので、経営が安定します。

理由2:リピート率が圧倒的に上がる

回数券を買ってもらえれば、お客様は「残りを使い切らなきゃ」と思って通い続けてくれます。これが最強のリピート施策。

理由3:客単価が上がる

1回ずつ払うより、まとめて購入してもらったほうが、一人あたりの売上が大きくなります。

つまり、回数券は「あったらいいな」じゃなくて、個人サロン経営の中心に置くべきものなんです。

よくある大間違い:割引前提の価格設定

多くのサロンがやってしまうのが、これ。

間違った設定例
  • 単発:8,000円
  • 5回券:30,000円(1回あたり6,000円 / 25%オフ!)

一見お得に見えますよね。でも、これには大きな問題があります。

問題1:ほとんどの人が回数券を買う→実質6,000円のサロンになる

8,000円で単発で受ける人なんて、ほとんどいません。みんな回数券を買います。

つまり、あなたのサロンは実質「1回6,000円のサロン」になっちゃうんです。

問題2:目標売上に届かない

売上計画を立てるとき、こう計算していませんでしたか?

「1回8,000円 × 月80人 = 64万円」

でも実際は?

「1回6,000円 × 月80人 = 48万円」

16万円も差が出ます。年間にしたら192万円の差。これじゃ経営が苦しい…。

問題3:ブランド価値が下がる

「いつも割引してるサロン」って認識されて、「正規料金で来る価値はないよね」って思われちゃいます。

「このサロン、いつも安くなってるから、定価で行く人いないよね」

こんな風に思われたら、ブランド価値はガタ落ちです。

正しい回数券の価格設計

じゃあどうすればいいか。

答えは簡単。最初から回数券の価格を基準に考えるんです。

STEP
目標とする1回あたりの単価を決める

まず、「1回あたりいくらで売上を立てたいか」を決めます。

例:1回あたり8,000円で売上を立てたい

STEP
回数券の価格を設定する

その単価をベースに、回数券の価格を決めます。

5回券:40,000円(1回あたり8,000円)

そう、割引しません。

STEP
単発料金を少し高めに設定する

回数券との差をつけて、回数券が「お得な選択肢」に見えるようにします。

単発:9,500円(1回のみ)

これで完成です。

具体例で比較してみよう

❌ 間違った設計
設計
  • 単発:8,000円
  • 5回券:30,000円(1回あたり6,000円)
結果
  • ほとんどの人が5回券を購入
  • 実質的な単価は6,000円
  • 目標売上に届かない
  • 「安いサロン」というイメージ
⭕ 正しい設計
設計
  • 単発:9,500円
  • 5回券:40,000円(1回あたり8,000円)
結果
  • 回数券でも目標単価8,000円を確保
  • 売上計画通りに進む
  • 「価値あるサロン」というイメージ
  • 経営が安定する

「高い」と思われない?大丈夫です

「でも、単発が9,500円だと高いって思われませんか?」

大丈夫。なぜなら、ほとんどのお客様は回数券を買うからです。

むしろ、単発と回数券の価格差があることで、「回数券のほうがお得だな」って感じてもらえます。

単発はあくまで「お試し用」か「たまたま1回だけ来る人用」と考えましょう。

実際の価格設計例

例1:小顔矯正サロン

目標単価:1回あたり7,500円で売上を立てたい

  • 単発:9,000円(1回のみ)
  • 3回券:23,000円(1回あたり7,666円)
  • 5回券:37,500円(1回あたり7,500円)← メインで販売
  • 10回券:70,000円(1回あたり7,000円)

例2:フェイシャルエステサロン

目標単価:1回あたり8,500円で売上を立てたい

  • 単発:10,000円(1回のみ)
  • 5回券:42,500円(1回あたり8,500円)
  • 10回券:80,000円(1回あたり8,000円)

10回券だけ少し割引することで、「たくさん通ってくれる人にはお得に」という印象を与えられます。

回数券を買ってもらうための伝え方

ただ「回数券あります」じゃ買ってもらえません。「なぜ回数券が必要か」を伝えましょう。

トーク例1:小顔矯正の場合

「小顔矯正は、1回でも変化を実感いただけますが、定着させるには3〜5回の継続が理想的です。回数券なら、通うたびに変化を積み重ねて、理想の小顔をキープできますよ」

トーク例2:フェイシャルの場合

「せっかく良い状態になっても、間が空くと戻ってしまうんです。定期的に通うことで、お肌のターンオーバーも整って、綺麗が続きます」

トーク例3:痩身の場合

「本気で結果を出したいなら、週1回×3ヶ月が理想です。回数券なら計画的に通えますし、1回あたりの料金もお得になりますよ」

お客様の「なりたい姿」を叶えるために回数券が必要、という文脈で伝えると、買ってもらいやすくなります。

初回お試し価格の設定

新規のお客様向けには、初回お試し価格を設定しましょう。

ポイントは、回数券の1回あたり価格と同等か、少し安い程度にすること。

価格設定例

  • 単発:9,500円
  • 5回券:40,000円(1回あたり8,000円)
  • 初回お試し:7,000円 ← 回数券より少し安い

初回で体験してもらって、「続けたい!」と思ってもらえたら回数券を提案。

このステップが理想的です。

よくある質問

既存のお客様に「値上げ」って言いづらいんですが…

既存のお客様には、今の価格のまま回数券を継続購入してもらえばOK。新規のお客様から新価格で対応しましょう。

または、「メニューをリニューアルしました」という形で、新旧両方のメニューを並行して提供する方法もあります。

周りのサロンより高くなっちゃうんですが…

競合の価格は参考程度に。あなたのコンセプト、技術、提供する価値が違えば、価格も違って当然です。「高いな」って思う人は、そもそもあなたのターゲット層ではありません。

回数券を買ってくれない人ばかりなんですが…

提案の仕方を見直しましょう。「回数券もあります」だけじゃなく、「なぜ継続が必要か」「どんな変化が期待できるか」を丁寧に説明してください。

まとめ

個人サロンの回数券設定で絶対にやってはいけないこと、それは

❌ 割引前提の価格設定
  • 単発8,000円、5回券30,000円(1回6,000円)みたいな設定
  • 実質6,000円のサロンになって、目標売上に届かない
⭕ 正しい設定方法
  1. 目標単価を決める(例:8,000円)
  2. 回数券をその単価で設定(5回券40,000円)
  3. 単発を少し高めに設定(9,500円)

こうすることで

  • 回数券でも目標単価を確保
  • 経営が安定する
  • ブランド価値を守れる

回数券は「お得な割引チケット」じゃなくて、個人サロン経営の中心です。

今すぐ、あなたのサロンの回数券設定を見直してみてください。


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