メニューが多すぎるサロンが選ばれない理由|松竹梅の法則

あなたのサロンのメニュー、いくつありますか?

「お客様に選択肢を与えたいから」と、10個も20個もメニューを用意していませんか?

実は、メニューが多すぎると、お客様は予約しません。

「選択肢が多い方がいいでしょ?」と思うかもしれませんが、人間の心理は逆なんです。

この記事では、なぜメニューが多いと選ばれないのか、そして個人サロンに最適な「松竹梅の法則」について解説します。

目次

心理学が証明:選択肢が多すぎると人は選べない

これは「決定回避の法則」や「ジャムの法則」と呼ばれる有名な心理学の実験で証明されています。

ジャムの法則とは?

スーパーで24種類のジャムを並べた日と、6種類だけ並べた日を比較したところ、6種類の日のほうが10倍も売れたという実験結果があります。

選択肢が多すぎると
  • どれを選べばいいかわからなくなる
  • 選ぶのが面倒になる
  • 「また今度でいいや」と先送りする
  • 結局買わない(予約しない)

サロンのメニューも全く同じです。

メニューが多すぎるサロンの問題点

問題1:お客様が迷って予約を諦める

メニューを10個並べられて、「さあ、どれにしますか?」って言われたら…

お客様は思います。「どれを選べばいいの?違いがよくわからない…また今度でいいや」

そして、そのまま離脱。予約されません。

問題2:あなた自身も管理できない

メニューが多いと、

  • 材料の在庫管理が大変
  • 施術の流れを覚えるのが大変
  • 時間配分がバラバラで予約が組みにくい
  • メニュー表の更新が面倒
  • SNSで何を発信すればいいか迷う

結果、中途半端なメニューばかりになって、どれも強みにならない。

問題3:「何でも屋」に見えてしまう

メニューが多すぎると、「このサロン、何が得意なの?」って思われます。

  • フェイシャルもやる
  • 痩身もやる
  • 脱毛もやる
  • ネイルもやる

全部できるのはすごいかもしれないけど、お客様からすると「何が得意なのかわからない = 専門性がない = 選ぶ理由がない」になっちゃいます。

問題4:ブランド価値が下がる

メニューが多すぎて、価格帯もバラバラだと、「このサロン、安いメニューもあるんだ」って思われます。

すると、サロン全体の価値が低く見られてしまう。

例えば、こんなメニュー表だったら?

  • お試しフェイシャル 30分 3,000円
  • スタンダードコース 60分 8,000円
  • プレミアムコース 90分 15,000円
  • 背中ケア 30分 4,000円
  • デコルテケア 20分 3,500円
  • ヘッドスパ 40分 5,000円
  • 小顔矯正 45分 6,000円
  • 全身リンパ 90分 12,000円

どう思いますか?「なんでもやるサロンなんだな。で、何が得意なの?」って感じませんか?

理想は「松・竹・梅」の3つ

じゃあ、メニューはいくつがいいのか。

答えは3つです。

これを「松・竹・梅の法則」と言います。

なぜ3つが最適なのか

理由1:選びやすい

少なすぎず、多すぎず。人間が比較して選べるのは、3つくらいが限界です。

理由2:価格帯の違いで自分に合ったものを選べる

高い・普通・安いの3段階があることで、予算に合わせて選べます。

理由3:真ん中(竹)が一番売れる

人は、真ん中の選択肢を選びやすい心理があります。これを活かせます。

松竹梅メニューの構成例

例:フェイシャルサロンの場合

【松】プレミアムコース 90分 15,000円

  • 最高級の化粧品・機器を使用
  • ロングマッサージ+デコルテ・ヘッド
  • 特別な日の前、自分へのご褒美に
  • 月間販売目標:10人(売上15万円)

【竹】スタンダードコース 60分 9,000円 ← 70%の人がこれを選ぶ

  • 定番のフェイシャルケア
  • 月1回のメンテナンスに最適
  • 一番人気
  • 月間販売目標:30人(売上27万円)

【梅】ベーシックコース 45分 6,000円

  • シンプルなケア
  • 初めての方、予算重視の方に
  • まずは試してみたい方向け
  • 月間販売目標:10人(売上6万円)

月間売上目標:48万円

多くの人は真ん中の「竹」を選びます。でも、「松」がないと「竹」も高く見えちゃう。「梅」がないと、初めての人が「ちょっと試してみよう」って思いにくい。

3つの構成が、ブランド価値を守る理由

もし「梅」の6,000円コースしかなかったら、あなたのサロンは「6,000円のサロン」って認識されます。

でも、15,000円の「松」があることで、「このサロンは質の高いサロンなんだ」って印象を与えられる。

結果的に、9,000円の「竹」も「ちゃんとしたサロンで、この価格なら妥当だな」って思ってもらえるんです。

松があることで
  • サロン全体の価値が上がる
  • 竹や梅も「安い」と思われず、適正価格として受け入れられる
  • 特別な日には松を選んでもらえる(客単価アップ)
梅があることで
  • 初めての人が試しやすい
  • 「予算的にちょっと…」って人も来店できる
  • 入口が広がる

この3つの構成が、経営を安定させる黄金バランスなんです。

NGなメニュー構成

  • 10種類も20種類もある → 選べない、管理できない
  • 全部同じ価格帯 → 選ぶ基準がない、違いがわからない
  • 安いメニューばかり → ブランド価値が低く見える、客単価が上がらない
  • 高いメニューばかり → ハードルが高すぎて予約されない、初めての人が来ない

実際のメニュー設計の手順

STEP
メインメニュー(竹)を決める

あなたが一番提供したい、得意な施術を「竹」にします。

「これを多くのお客様に受けてほしい」というメニューです。

STEP
上位メニュー(松)を作る

竹に+αの価値をつけます。

  • 時間を延長する(60分→90分)
  • 高級な化粧品・機器を使う
  • 特別な技術を加える(デコルテ、ヘッド、背中など)

「特別な日に受けたい」「自分へのご褒美」と思ってもらえるメニューにします。

STEP
入門メニュー(梅)を作る

竹から何かを引いて、シンプルにします。

  • 時間を短縮する(60分→45分)
  • 内容を絞る(マッサージのみ、パックなし、など)

「初めての方でも試しやすい」メニューにします。

これで3つの構成が完成します。

具体例:小顔矯正サロン

【松】プレミアム小顔矯正 75分 12,000円
  • 小顔矯正 + デコルテ + ヘッドマッサージ
  • 極上のリラクゼーションと結果を両立
  • イベント前、特別な日に
【竹】本格小顔矯正 60分 9,000円 ← メイン
  • しっかり結果を出す小顔矯正
  • 月1回のメンテナンスに
  • 一番人気
【梅】お試し小顔矯正 45分 6,500円
  • 初めての方限定
  • まずは体験してみたい方に

単品メニューは必要?

基本は松竹梅の3つで十分です。

ただし、状況によっては単品メニューがあったほうがいい場合もあります。

単品メニューがあると良いケース
  • リピーターがマンネリ化してきた
  • コースに+αで追加できるオプションとして
  • 短時間で帰りたい人向け

ただし、単品メニューを増やしすぎると「選べない」問題が再発します。

単品は多くても3つまでにしましょう。

おすすめのメニュー構成

  • 松竹梅のコースメニュー:3種類
  • 単品・オプションメニュー:0〜3種類

合計でも6種類以内に収めるのが理想です。

メニューを絞ることへの不安

「メニューを3つに絞ったら、お客様が減るんじゃ…?」

この不安、すごくわかります。でも、大丈夫。

メニューを絞ることによるメリット

  • お客様が選びやすくなる → 予約率アップ
  • あなたの専門性が伝わる → 「〇〇ならこのサロン」と認識される
  • 施術の質が上がる → 同じメニューを繰り返すから上手くなる
  • リピート率が上がる → 次も同じメニューを予約しやすい

逆に、メニューが多すぎると、全部が中途半端になります。

「あれもこれも」より、「これ!」と言えるサロンのほうが強いんです。

まとめ

メニューが多すぎるサロンが選ばれない理由は以下の4つ。

  • お客様が迷って予約を諦める(ジャムの法則)
  • あなた自身も管理できない
  • 「何でも屋」に見えて専門性が伝わらない
  • ブランド価値が下がる

この課題の解決策は、松竹梅の3つに絞ること。

  • 【松】高価格・特別なメニュー
  • 【竹】メインメニュー(一番売りたいもの)← 70%の人が選ぶ
  • 【梅】入門メニュー(初めての人向け)

この3つで、お客様が選びやすくなり、サロンのブランド価値を守れるようになり、サロン経営も安定します。

今すぐやるべきこと

今あるメニューを見直して、本当に必要なメニューだけに絞りましょう。

松・竹・梅の3つに整理することで、予約率も、客単価も、リピート率も上がります。

「あれもこれも」から「これ!」へ。

それが、選ばれるサロンへの第一歩です。


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