独立してサロンを開きたいと考えたとき、多くの人が「成功しているサロンを参考にしよう」と考えます。
しかし、本当に選ばれ続けるサロンのコンセプトは、どこかから借りてくるものではありません。あなた自身の中にあるものを、丁寧に言語化していく作業から生まれます。
今回は、独立前に必ず取り組んでほしい「自分の棚卸し」について、具体的な質問と共にご紹介します。
なぜ「棚卸し」が必要なのか
サロン開業で最も避けたいのは、「なんとなく他と似たサロン」になってしまうこと。
価格競争に巻き込まれず、「あなただから」とお客様に選ばれ続けるためには、あなた独自の価値を明確にする必要があります。
そのために必要なのが、自分自身を深く見つめ直す「棚卸し」作業です。
3つの視点で自分を見つめ直す
棚卸しは、次の3つの視点で進めていきます。じっくり時間をかけて、紙に書き出してみましょう。
① あなたの強みについて
- これまでのサロン経験で、お客様から特に喜ばれたことは?
- 他のスタッフと比べて、自分が得意だと感じる技術は?
- 何時間でも語れるほど好きな技術や分野は?
- お客様が「あなただから」とリピートしてくれた理由は?
技術力だけでなく、接客スタイルやカウンセリング力、空間づくりのセンスなど、幅広く考えてみてください。
② あなたの経験について
- これまでのキャリアで学んだこと、身につけたことは?
- 過去の失敗や挫折から得た教訓は?
- プライベートでの経験が活かせることは?(子育て、スポーツ、趣味など)
意外かもしれませんが、サロン業務以外の経験が、あなたの強みになることもあります。子育て経験、留学経験、スポーツで学んだこと…すべてがあなたの財産です。
③ あなたの想いについて
- なぜ独立してサロンを開きたいと思ったのか?
- どんなお客様に来てほしいか?
- お客様にどんな体験を提供したいか?
- お客様がサロンを出るとき、どんな気持ちになっていてほしいか?
- 理想のサロン像は?(5年後、10年後にどうなっていたいか)
ここで大切なのは、きれいな言葉で答えようとしないこと。本音で、素直に、思いつくままに書き出してください。
棚卸しワークの進め方
まずは、上記の質問に対して、思いつくままにノートに書き出してみましょう。誤字脱字や文章の体裁は気にせず、とにかく「出す」ことが大切です。
一度書き出したら、数日置いて読み返してみてください。新たな気づきや、追加したいことが見えてきます。
書き出した内容の中から、繰り返し出てくる言葉や、自分が大切にしている価値観を見つけましょう。それがあなたのコンセプトの核になります。
大切なのは「自分らしさ」を見つけること
この棚卸し作業で最も重要なのは、「自分らしさ」を見つけることです。
人気サロンを真似るのではなく、あなただからこそ提供できる価値を探してください。
お客様は、完璧なサロンではなく、「あなたの想いが込められたサロン」に魅力を感じます。
まとめ
サロンのコンセプトづくりは、一朝一夕にはできません。
しかし、この「棚卸し」にじっくり時間をかけることで、ブレない軸が生まれ、開業後の様々な選択の場面で迷わなくなります。まずは今日、紙とペンを用意して、自分自身と向き合う時間を作ってみませんか?
あなたの中にある「宝物」を、丁寧に掘り起こしていきましょう。
