「ホットペッパーは、やめた方がいいですか?」
サロンオーナーの方から、これまで何度も聞いてきた質問です。
でもこの問いを「やめる」「続ける」という二択で考え始めると、判断はどんどん苦しくなっていきます。
なぜなら、ホットペッパーは“是非”で語るものではないから。
大切なのは、やめるかどうかではなく、集客の中でどんな役割を担わせているかです。
この記事では、ホットペッパーを感情論や極端な成功例・失敗例で判断するのではなく、サロン経営を安定させるための「正しい位置づけ」という視点から整理していきます。
ホットペッパーは「集客手段の一つ」でしかない
まず大前提として、ホットペッパーは良い・悪いの話ではありません。認知を広げたり、初回の来店ハードルを下げる。この役割においては、今でも非常に強い媒体です。
問題になるのは、それが集客の中心、あるいは唯一の手段になってしまうこと。
「やめたい」と感じるときに起きている違和感
ホットペッパーを「やめたい」と感じるとき、多くの方がこんな感覚を抱えています。
- 価格で比べられている気がする
- 自分のサロンらしさが出せていない
- 選ばれている実感がない
これは、ホットペッパーそのものの問題というより、集客の主導権が、自分にない感覚から来ていることがほとんどです。
正しい問いは「やめる?続ける?」ではない
ここで、一度問いを置き換えてみてください。
❌ やめるべきか、続けるべきか
⭕ 集客の中で、どんな役割を担っているか
この問いに変わるだけで、判断はずっと楽になります。
集客を「流れ」で見ると、位置づけが見えてくる
集客を「点」ではなく「流れ」で考えると、ホットペッパーの立ち位置ははっきりします。
- 知ってもらう
- 気になる
- 安心・納得する
- 選ばれる
ホットペッパーが得意なのは、①と②です。
一方で、サロンの考え方やどんな人に向いているか、価値観やスタンスといった③と④は、あまり得意ではありません。だからこそ、ホットペッパーだけに頼ると「比較され続ける」状態になりやすいのです。
→ 集客全体の考え方は「サロン集客は『点』ではなく『流れ』で考える」で詳しく書いています。
「やめた方がいい」ケース
ホットペッパーを減らす・やめる判断がしやすいのは、次のような状態のときです。
- 集客の流れが見えている
- ホームページが“受け皿”として機能している
- 検索・紹介など、他の入口が育っている
この状態であれば、ホットペッパーをやめても予約が急に止まる可能性は低くなります。
「続けた方がいい」ケース
一方で、続ける判断が合っている場合もあります。
- まだ認知を広げたい段階
- 他の集客導線が育ちきっていない
- 新規入口として一定数必要
この場合は、やめるのではなく、使い方を整えるという選択が現実的です。
- クーポンを見直す
- 役割を「新規入口」に限定する
- 比較されにくい打ち出し方に変える
これだけでも、心理的な負担はかなり軽くなります。
脱ホットペッパーのゴールは「選べる状態」
ここで、とても大切なことを一つ。
脱ホットペッパーのゴールは、ホットペッパーを使わないことではなく、使う/使わないを自分で選べる状態です。
- 忙しい時期は使う
- 余裕が出てきたら減らす
- 必要なくなったらやめる
この判断を、焦らずできる状態がゴールです。
位置づけが整うと、経営が落ち着く
ホットペッパーの位置づけが整理されると、振り回されなくなる、値下げに焦らなくなる、比較されても冷静でいられるという変化が起きます。それは、集客を自分でコントロールできている感覚が戻ってくるからです。
まとめ|二択をやめると、判断が楽になる
ホットペッパーは、やめるべきものでも続けるべきものでもありません。どこに置くか。何の役割を担わせるか。それを決めるだけで、サロン経営はずっと楽になります。
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